仕事の話を致しましょう。 | 袋井営業所
2023.06.05
こんにちは。袋井営業所の小沢です。今日は2023年6月5日です。
私が高校生の頃、古典の授業で和歌において「花」といえば桜ではなく梅だったと習いました。梅の花は桜に比べると小さく地味ですが、冬の終わりが待ち遠しい2月の終わりから3月の初めごろに咲きそろった梅林は見ごたえがありますし、何よりその芳香が花よりも強く春の訪れを主張しているように思われます。
かつて神奈川の松田町から国府津に抜ける県道72号を未明にトラックで走った時のこと。薄暗い道路に眠気を催して目覚ましに窓を開けたところ、むせるほどの梅の香りがキャビンになだれ込み、花は見えねども、自分が曽我の梅林を通過していることに気付かされたということがありました。
また、果実は桜にはない梅の利点です。梅雨入りのこの時期スーパーなどの食料品店の店頭に青々とした梅の実が大量に並べられているのを見かけます。梅干し・梅酒・梅シロップ・梅ジャム等々、買っていく人たちは一体どんな風に手を加えて何を作るのだろうと想像が膨らみます。そして膨らみ過ぎて今年は私も挑戦することにしました。
前口上が大変長くなりましたが、今回仕事は仕事でも「梅仕事」のお話です。要するに、倉庫係のおじさんに「庭にあった梅の実」をもらいましたので、爽やかな梅の香りを長く楽しむための「梅仕事」です。
もらった梅の実。青くて痛みの少ないものを選びます。
竹串などでヘタを取ります。
水洗いします。
道具を用意します。密封できるガラスの容器、氷砂糖、リンゴ酢です。
拭き上げた梅と氷砂糖、そして発酵防止の酢を容器入れて、シッカリ蓋をしめます。
買い出しからここまで2時間かかりませんでした。簡単でしたが、発酵してしまったりカビが出たりと、失敗することもあるそうです。出来上がりは3週間後。結果は次回ブログ「梅仕事その2」にて。
さて、明日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」です。穀類の種まき・植え付けの時期だそうです。袋井営業所周辺の水田でも苗の植え付けが始まっています。今から新米が楽しみと言えば、気が早いと農家に笑われそうです。
以上、季節の薫りを感じながら仕事ができる袋井営業所からお伝えしました。